Sans In Use — A Collection of Sans Serif Typefaces

主要な欧文書体の一つであるサンセリフ体に分類されるフォントとその扱い方について576ページにわたり取り上げてまとめた書体見本集。
ここではサンセリフ体を分類したグロテスク・リアリスト・ヒューマニスト・ジオメトリックの4種類のほか、これらをさらに細分化した派生系のファミリーと呼ばれる多様なフォントも合わせて紹介されており、タイポグラファーをはじめ、デザイナーやディレクターなど、文字に触れる幅広い人々に役立つことが期待されている。
またサンセリフ体について取り上げた本書のほかにも、同出版社から古代ローマ時代の石碑に刻まれていた字体を起源に誕生した、ストロークの端に装飾がある欧文書体「セリフ体（別名：ローマン体）」について取り上げた『Serif in Use: A Collection of Serif Typefaces』も刊行されており、二冊をセットに読み解くことで、混在することが多いサンセリフ体とセリフ体を同一画面上にレイアウトした場合にも、テキストの読みやすさやデザイン性を損なわない美的感覚と整理術の習得を目指すことができる。

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