Alain Arias-Misson – The Public A MADRID Poem

アメリカ系ベルギー人の詩人、作家、ビジュアルアーティストであるAlain Arias-Missonは、1969年にスペインの首都で白い厚紙で作った人間大の文字A、M、A、D、R、I、Dを友人たちに持たせ、通りを歩かせる「The Public A MADRID Poem」と名づけた詩的なパフォーマンスを行い、国会議事堂の前や教会、通りや広場など、印象的な場所で文字から擬似的に言葉を生成させ、都市の社会的構造にテキストを書き込んだ。
当時、独裁者フランシスコ・フランコのファシスト政権に支配されていたスペインでは、公共空間を征服するこのような詩的ゲリラ行動は極めて危険な行為であった。
本書は、文学的ハプニングとも言える「The Public A MADRID Poem」について、包括的にまとめた記録となる。
著者の解説付き写真36点からなるパブリック・ポエムの軌跡、マニフェストのようなテキスト2点、1969年にマドリードの地図をもとに制作され、著者自身の作品が描かれたコラージュの複製を収録。

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