Radical Media Archive vol.1/7

"アンダーグラウンドカルチャーを中心に、1960年代後半から70年代にかけて社会的なメッセージを込めて制作されたポスターやプレスなどを現代の視点から同時代の大衆文化にまつわるレコードやコミック、広告といったグラフィックデザインと対比することでその固有性や魅力について明らかにした一冊。
フランスの実業家でデザイナーのRamdane Touhami（ラムダン・トゥハミ）が、キュレーターでバイヤーのÉmile Shahidi（エミール·シャヒディ）と2024年に立ち上げた財団「The Radical Media Archive」より刊行された。
ベトナム戦争が激化するにしたがって世界中で反戦運動が蜂起した1960年代後半から1970年代の期間は、若者を中心に既存の国家や社会に対して抵抗する反体制的な思想や運動が広く浸透していたが、その急速な伝播の裏で大きな役割を担っていたのがグラフィックデザインであった。
本書ではポスターや雑誌、新聞などラムダンの個人コレクションから引用された幅広いグラフィックデザインと、それらを手がけたデザイナーやアーティストについて300ページ以上にわたって紹介。 彼らの功績を辿るとともに、当時の人々の闘志を現代に呼び覚ますことが目指されている。


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