Twentysix Houses Along Waldeggstrasse

美容院、アジアンマーケット、看板、カーテン、その奥にはアパート。一見、普通の通りに見えるが、何かが気になる。その後本書に収録された写真には廃墟しか写っていないことに気づく。ヴァルデッヒ通りの建物は10年前から空き家となっており、この「隙間」が埋まって都心高速道路の軸線が形成されるまでには、あと10年はかかるだろう。オーストリアの写真家 Otto Hainzlの写真は、社会生活のドラマと都市開発コンセプトに関する疑問を結びつけている。
本書は1963年に出版されたEd Ruschaの代表的なアーティストブック『TWENTYSIX GASOLINE STATIONS』を引用しており、60年代のアメリカの自動車文化から、ヨーロッパの現在に至るまで弧を描きながら、この開発をどのような方向で形成していきたいかを問いかけている。

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