THE GOURMAND'S LEMON. A COLLECTION OF STORIES AND RECIPES

The Gourmand

ロンドン発のフードカルチャー誌『The Gourmand』とドイツの出版社「TASCHEN」によるコラボレーション書籍。第2弾である本作は「レモン」を特集する。

本書では、フードとアートが交差する豊かな領域を探求する同誌のチームとともに、レモンの文学的・言語的・歴史的・美食的遺産を深く掘り下げていく。ここでは食と芸術の境界が軽やかに溶け合い、柑橘の王ともいえるレモンの多様性と複雑さを称えるオリジナルレシピが紹介されている。
レモンは、ルネサンス期の庭園で愛され、メディチ家の繁栄に関わり、壊血病を防ぐ力を持ち、さらには暴動の形成に一役買い、600年頃からは不可視インクとして秘密のメッセージを書くのにも使われてきた。本書はその驚くほど複雑な系譜をたどりつつ、Joan Didion(ジョーン・ディディオン)、F. Scott Fitzgerald(F・スコット・フィッツジェラルド)、Tom Wolfe(トム・ウルフ)、James Joyce(ジェイムズ・ジョイス)といった作家たちの文学におけるモチーフとしての役割、さらにはレモネードスタンドを通じたユニークなアメリカン・ドリームの象徴としての側面を検証する。

レモンはまた、美術史においても重要な主題であり、オールドマスターの静物画において人々を魅了し、Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)、Henri Matisse(アンリ・マティス)、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)といった近代の革新者たちにもインスピレーションを与えてきた。さらにデザインの分野では、Philippe Starck(フィリップ・スタルク)の象徴的な「Juicy Salif」や、控えめでありながら革新的な「Jif Lemon」など、レモンは最先端のプロダクトにも登場する。装飾芸術の領域でもその存在は広く、アーツ・アンド・クラフツ運動の壁紙から、神話的な陶器作品に至るまで見出すことができる。さらには、20世紀初頭のロンドンにおける文化人サークル、「ブルームズベリー・グループ(Bloomsbury Group)」の文学的な恋愛関係の中にも、レモンは絡み合うように現れる。

こうしたレモンをめぐる逸話に加え、本書にはシェフであり著名なフードライターでもあるSimon Hopkinson(サイモン・ホプキンソン)による序文と、美術批評家・作家のJennifer Higgie(ジェニファー・ヒギー)による序論が収録されている。また、Bobby Doherty(ボビー・ドハティ)による撮り下ろし写真とともに、世界各地の料理から着想を得た60以上のレモンを用いたレシピが掲載されており、鶏料理、濃厚なソース、クラシックなカクテル、贅沢なデザートなど、あらゆる場面に対応する内容となっている。

TAG:TASCHEN,The Gourmand

2024年,新品,H285mm x W205mm x D23mm,TASCHEN,3^製本^ハードカバー272ページ

発行年 発行年
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  • B : 使用感はあるが、傷・汚れのない比較的良好
  • C : 経年並みの使用感や、傷・汚れがある
  • D : 大きく目立ったダメージ・汚れが見られる
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