025 - Thibaut Derien

世界の新進気鋭な写真家の作品を紹介する隔月刊シリーズ第25弾で選出されたのは、Thibaut Derien （ティボー・ドゥリエン）。
かつては歌手として活動するも、2000年代に開催していたツアーの最中で写真と出会ったことで写真家へと転身したティポーは、役目を果たして残された商店、劇場、看板などを構成するシャッターや錆びた看板、空っぽのファサードなどに着目することを通じて、そこに宿る人々の過去の痕跡を捉えてきた。
本作ではかつて繁栄していたものの、現在は衰退してしまった町や忘れ去られた商店街を巡りながら、正面から観察的に類型学（タイポロジー）の手法で撮影した建物の肖像群を収録。
日常の隙間に残る「もう使われていないもの」や「かつて人がいたもの」の痕跡が、ティポーの写真によって浮き彫りにされている

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