Materie Blau, mat- ter blue (Monographie)

ドイツを拠点に活動する現代美術家・Hella Berent（ヘラ・ベレント）の芸術実践の核心に位置する「色彩」、とりわけ「青」という物質に対するベレントの哲学的、感覚的、文化的なアプローチをテキストとビジュアルの両面から深く掘り下げたモノグラフ。
ベレントにとって「青」は単なる色彩ではなく、物質性（マテリアリティ）を持ち、時間と記憶、空間と身体、視覚と触覚を繋ぐ媒体として存在している。
これまでエジプト青や藍、コバルト、青釉陶器などの歴史的な素材に注目し、それらが持つ視覚的強度だけでなく、文化的・神話的・政治的な文脈までも織り込むことで、青という色の深層を探り続けてきた。
本書はそのような実践の集大成として、図版、ドローイング、展示風景の写真を収録しながら手がけてきた「青」にまつわる作品群を包括的に紹介している。

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