Patti Smith Group Live in Zurich, October 1976

「パンクロックの女王」の異名で知られるアメリカの歌手で詩人のPatti Smith（パティ・スミス）が、1976年10月12日にスイス・チューリッヒのシルク紡績工場跡を利用した劇場「ローテ・ファブリーク」で開催したライブについて取り上げた一冊。 パティにとって初のスイス公演であったこの日の公演は、「スイスにおけるパンク・ロックの認知の始まり」とされており、既存の社会や音楽の枠組みに対して真っ向から立ち向かう歌詞やメロディーに宿るエネルギーは観衆を大いに魅了し、公演中には何者かによって催涙ガスが撒かれるアクシデントに見舞われたことから、『GAS Live in Zurich』という名前でパティの伝説のライブの一つとして知られている。 本書ではこのライブ講演中の記録写真を中心に、滞在先のホテルからライブ会場に向かうまでの知られざる場面のほか、地元新聞やミニコミ誌に掲載された記事の内容、さらにスイスのTV曲による取材の際のインタビュー内容の文字起こしといった幅広いアーカイブを収録。 パンクロック勃興期であった当時の人々の熱狂やパティが強い存在感を放つ姿を目の当たりにすることができる。

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