ROBERT WILSON: CHAIRS

アメリカ人舞台演出家でありビジュアルアーティスト、Robert Wilson（ロバート・ウィルソン）による、ニューヨークのデザイン・ギャラリー「Raisonné」で開催された展覧会「Robert Wilson: Works for the Stage」に伴い刊行された作品集。 Wilsonにとって演劇とは視覚的、文章的、パフォーマンス的な媒体の完全体であるとし、1960年代の初期作品より家具のデザインを舞台美術に取り入れてきた。 「私が手がける戯曲のほとんどに、特別にデザインされた椅子が登場する。多くの場合、椅子は役者のようである。」 舞台に登場する椅子は、カフカ・チェア、クイーン・ヴィクトリア・チェア、モンドリアン・チェアなど各公演において現存する芸術品として、拡大した意味や重要性を持つ。 本書に掲載される椅子はこれまで公開されたことのない作品も含め、1969年から2011年までの期間において作中で使用されたものであり、ステンレス・スチールのメッシュで作られたパージヴァル・ソファから、塗装を施した木製のクレメンタイン・ハンター・ロッカーまでを収録。 今回のプロジェクトのために撮影された40点以上の図版の撮影は、フォトグラファーであるMartien Mulder（マーティン・モルダー）が手がける。

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