Soviet Design

ソビエト社会主義共和国連邦（通称:ソ連）における70年間のインテリアデザインの変遷を、近年の研究で明らかになった情報や多数の資料とともに包括的にまとめた初の資料集。
世界最大の社会主義国家として1917年から1991年にかけて存在したソ連は、国家運営方針が対照的な資本主義を掲げる国・アメリカと、宇宙進出や兵器開発などの分野で熾烈な争いを繰り広がたことから、主に科学技術の分野において秀でた国として知られているが、実はインテリアデザインの分野においても厳しい情報統制や入出国の制限が敷かれた独裁政権下ならではの他に類を見ない独自の進歩を遂げていた。
ここでは1910年代から20年代にかけて世界に影響を与えた芸術運動・ロシア構成主義と、その後のロシア革命をきっかけに誕生してまもないソ連が国家プロジェクトとして開設し、1920年から1930年までの期間に首都・モスクワで運営されていた美術教育機関・ヴフテマス（高等芸術技術工房）を導入に、順を追いながら年代ごとの特徴とその背景を解明。
1991年にソ連が解体されるまでの期間のインテリアデザインの動向を読み解くことができる。

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