THAÜMATA

2015年6月から7月にかけてフランス・パリの「タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー パリ」で開催された展覧会「Thaümata」に伴い刊行された、徳島出身で現在は京都を拠点に、芸術や哲学､映画などに関するイベントの運営や企画を担う団体「ヴュッター公園」の代表も務める写真家・田村尚子の作品集。
ここではカメラのファインダーを覗いた際に見える風景をさらにもう一台のカメラで撮影した作品など計28点の作品を収録しており、ピントが合う範囲を測る被写体深度を示した数字や、ファインダースクリーン上のマイクロプリズムなど撮る人のみが目にしており、多くの人々にとっては馴染みのない様子が写真家の眼差しとして示されている。
タイトルである「Thaümata」とは古代ギリシャ語で「不思議」や「神秘」を意味する言葉。

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