Earth, Sky & Water

2002年に自身の事務所『Mette Lange Architects』を立ち上げ後、デンマークの首都コペンハーゲンを拠点にアイスランドやイラン、インドといった国外のプロジェクトも行うデンマークの建築家Mette Langeによる初の作品集。本書では「水辺」と「森の中」、そして「田舎」の3つの章に分けて、これまで事務所が手がけてきた13の住宅が紹介されており、現場検証にあたってそこで実際にテントを張ってキャンプを行うなど独自の設計手法を紹介するとともに、多数の図面や写真と合わせて各住宅の主な特徴や設計の意図が解き明かされている。また、多数の案件の獲得を目指すよりも、自らが全てのプロジェクトに綿密に携わることが可能な数の案件だけ請けることを心がけることで、コンペティションに参加して他者と競い合うことよりも、一つ一つの案件を丁寧に仕上げることに重きを置いて「信用」と「評判」を獲得することで、事務所の長期的な安定成長を実現している作者の画期的な経営手法についても注目。序文はコロンビア大学建築都市修景学部ウェア終身教授で、建築史家のKenneth Framptonによる寄稿。

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