Louis Poulsen: First House of Light

1874年にワイン直輸入会社として創業し、その後は工具や電気用品の販売事業に移行。そして会社の方向性を決定付けた、建築家で評論家、照明デザイナーなど多彩な才を発揮した人物ポール・ヘニングセンとの出会いを経て、「人にとって良質な光を提供する」という理念を引き継ぎながら、「光の質」を追求し続けてきた世界的照明ブランド『Louis Poulsen』。本書は2024年に同社が創業150年を迎えたことを記念し出版された、創業から現在までの発展の歴史を辿った資料集。1958年に発表されて以降、その姿を現在まで変えることなく製造が続けられている照明「PH5」が誕生するまでの物語を皮切りに、多くが今回初公開となる200以上のアーカイブ図面と写真で同社の歩みが振り返られており、これまでチームに迎え入れてきたデンマークを代表する建築家で家具デザイナーのアルネ・ヤコブセンをはじめとして、デザイナーの佐藤オオキが代表を務める『nendo』に、芸術家のオラファー・エリアソンなど様々な人々との協働の成果も収録。いかにして世代を超えて人々に愛され続けられる普遍的なブランドへと成長を遂げたのかについて理解が深まる一冊。

TAG：T.F. +Chan,Phaidon Press