THE END OF ADVERTISING PHOTOGRAPHY

東京工芸大学在学中に写真家・細江英公のもとで写真の基礎を学び、卒業後は自身の作品を発表するほか広告写真の分野でも活躍している写真家・薄井一議による作品集。ファッション誌『装苑』や、『niko and...』、『オリオンビール』の広告などを手掛けてきた作者は、クライアントに合わせてその都度様々な魅せ方を模索してきたことで培ってきた経験と技術に裏付けされた幅広い表現を自由自在に扱うことに長けており、本書ではその多彩な作品群を目の当たりにすることができる。自動生成AIの実用化が拡大していく中で今後大きく様変わりしていくことが予測されている「広告写真の世界」において人間にしかできないことはなにか、そして写真の行方を探った一冊。キュレーターで東京ステーションギャラリーの学芸員を務める若山満大と、編集者で評論家でもある菅付雅信の二人による寄稿も収録。

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