Fragments of the place 2017-2019
篠田優
財団法人として1966年に開館し、69年に県に移管後、長野県内唯一の県立美術館として親しまれてきたが、老朽化のために2017年10月1日にその役目を終えて解体された「旧長野県信濃美術館」。本書は長野県出身の写真家・篠田優が2016年の閉館に際した企画展「長野県信濃美術館クロージング ネオヴィジョン 新たな広がり」に参加したことをきっかけに、閉館から解体、そして同敷地内に全面建て替えで名称も新たに「長野県立美術館」として生まれ変わるまでを静止画と動画の両方で記録した、製作開始から発表までおよそ7年の歳月を経て生まれた写真集。「旧長野県信濃美術館」は中野サンプラザを手がけた建築家・林昌二による設計で、その特徴的な外観が印象的であるが、作者はその外観を形作るHPシェル構造ならではの表面のうねりや、窓の建具にガラスブロック、さらに暖房器具など、多くの人は視界に入れても注目しない細かな建物の構成要素も隈なく撮影し、かつての建物の記憶を写し取った。窓から陽が差し込む様子など単に美しいだけでなく、設計者の意図までも汲み取っているかのような作者の視点の奥深さを感じ、建築冥利に尽きる一冊。
TAG:篠田優,喫水線
発行年,新品,H290mm x W200mm x D15mm,喫水線,3^製本^ハードカバー184ページ,4^備考^限定300部
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状 態 ( 状態ランクについて )
- A. 使用感が見られず、傷・汚れのない良好な状態です。
- B. 使用感はあるが、傷・汚れのない比較的良好な状態です。
- C. 経年並みの使用感や、傷・汚れがある状態です。
- D. 大きく目立ったダメージ・汚れが見られる状態です。
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