Papier: Versuche Zwischen Geometrie und Spiel (6th ed.)

スイス出身の紙のデザイナーであり、装丁家でもあったFranz Zeierの紙を用いた立体工芸作品集。作者はスイスの装丁家Friedhold Morf や紙の彫刻家Eugen Häfelfingerの元でグラフィックデザインや製本技術を学び、その後は紙のデザイナーとして装丁を手がけたり、製本活動を行う傍ら、Kunstgewerbeschuleにて20年以上に渡り製本を教えるコースで教鞭を取り次世代の育成に力を入れていた。そんな作者は特殊装丁や豪華で贅を尽くした製本に対して嫌悪感を抱いており、出来る限り質素で何かを変えたり新しくする方法ではなく、従来のものや技術の良さを再発見し、応用することで発展させることを美学としていた。折ったり、切ったり、重ねたりしながら生み出されるさまざまなかたちを、モノクロ図版に解説を添えて紹介した本書は、いくつかのパターンやドローイングも掲載されているため、紙の豊富な可能性を示唆すると共に多くの人々の発想の源泉となっている。

TAG：FRANZ ZEIER,HAUPT