The Colour Journal – The Blue Issue

The Colour Journal シリーズは芸術と写真における色彩に着眼点を置いて探究した成果をまとめた出版物で「青・赤・黄・緑・白・黒」の全6巻からなる予定の特集誌。その中でも本書は「青」にまつわる様々なものを取り上げており、Henri Matisseの『青い裸婦像』からその着想元を辿ったり、自分だけの青を作って特許まで取得したYves Kleinの「インターナショナル・クライン・ブルー」誕生秘話や、藍（インディゴ）繋がりでアメリカ西部の炭鉱に潜ってビンテージのデニムを探すハンターを追い、はたまた広西チワン族自治区に残る中国文化少数民族のひとつを訪ねたかと思えば、20世紀の写真界を騒がせたドイツの写真家Helmut Newtonが個人的に撮影していたポラロイドフィルムコレクションに迫るなど「青」にまつわる話題は多岐に渡り、全部で15の多種多様な物語が収録されている。空や海の色で、日々目にする機会の多い「青」。本書を通して「青」に関する歴史を辿るとともに、美とその魅力へ触れることで、知識が深まると同時に感性も磨かれる一冊。

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