【再入荷】Non

ビジュアルアーティストのPaulien Olthetenによる、パリ13区で見つけた落書きをモチーフにした一冊。
13区は高層住宅が連なる再開発地区で、古都のイメージとは異なる、観光地として切り取られていない現代のパリを象徴するエリア。1960年代のユートピア的なモダニズム建築を背景に、活気ある社会的ダイナミクスが存在するこの地区にPaulienは魅力を感じた。
本書は、スプレーで描かれた「non」（ノー）という言葉を通り過ぎる人々の一連の写真と、通りすがりの人々がその言葉に新しい意味を与えている音声のトランスクリプトで構成されている。オルトヘテンは、カメラとマイクを使って、このコンパクトな声明がコンクリートの壁から取り出され、社会と政治の間を自由に行き来できるようになったときに何が起こるのかを遊び心を持って探求している。

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