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空間の造形性を探求する、韓国のアーティストKDK（Dokyun Kim）の写真集。
アナログとデジタルを行き来する画像の「​​時間」と「意義」の概念をテーマに投げかける。
作家が2011年から2,456日間、インスタグラムで共有した1,555枚の写真を時間軸に沿ってまとめたこの写真集は、2017年ソウルの乙支路に位置するSahngup Galleryで開かれた展示の延長線上で企画された。作家はインスタグラムに7年間アップロードされた1,555点の画像をポラロイド写真の形で製作して、壁をぎっしり埋める形で展示。その過程で写真は「インスタグラム」というデジタル空間を残して物性を持った「プリント」に変貌したのである。オブジェになった写真は、観客の選択と購入に応じて壁面から離される。すべての写真販売が完了した時点で、展示は仕上げられ、作家の署名とナンバー、アップロード日が記載されたすべての写真は、オンラインで削除され、コレクターが所蔵する「一枚」の写真になる。
そうしてこの1,555点の画像は、「オンライン」から「展示場」そして「鑑賞客」へとつながり、その旅は「本」という最終地に到着した。
本作はソウルを拠点とし、芸術写真雑誌「IANN」や韓国内外のアーティストの写真集を手がける出版社IANNBOOKSより刊行。ブックデザインは日本のグラフィックデザイナー、田中義久が担当した。

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