T-Club 2nd edition
Libuše Jarcovjáková
チェコ出身の写真家・Libuše Jarcovjáková(リブシェ・ヤルツォヴャーコヴァー)が、1983年から1985年までの期間にプラハの伝説的なLGBTQバー「T-Club」で撮影した、人が時代や社会の制約のなかでも自分らしく生きようとする姿を誠実に見つめた写真集。
一見するとそこに写されているのはどこにでもあるような薄暗いバーの風景であるが、撮影された当時は1993年1月1日のチェコとスロバキアに国家が分離された「ビロード離婚」以前、まだ全体主義体制下の旧チェコスロヴァキアであるという歴史的背景を踏まえると、その見え方は一変する。
笑い、踊り、語り合い、寄り添う人々の姿は、この場所が彼・彼女らにとって社会の抑圧や周囲の偏見より逃れ、ありのままの自分を曝け出しながら自由と奔放を得る、かけがえのない場所であったことを静かに物語っている。
そして撮影したリブシェ自身もまた、このバーへと通う性的マイノリティの一人であり、ここに通う人々への共感と帰属意識があることによって、一枚一枚の写真には第三者的な立場と視点からは生まれない、お互いへの信頼と親密感がある。
また写真におけるモノクロームの粗い粒子感は、時代の雰囲気を伝えるだけでなく、「T-Club」の店内を満たしていた人々の安堵と熱気、さらに人と人の身体や心の距離の近さまでも映し出されている。
そのため、本書はLGBTQコミュニティに関連した貴重な記録でもあるが、単にその認識と枠組みに収まる存在ではない。
ここで写されている人々は何かの属性やカテゴリーを象徴する集団ではなく、一人ひとりが自分らしい人生を謳歌したいと望む個人の集まりであり、その人間の誰もが持つ内発的動機を洞察したリブシェの写真とまなざしは、40年を経た今でも変わらぬ尊重と敬意の意思が宿っている。
TAG:Untitled,Libuše Jarcovjáková
2025年,新品,H200mm x W165mm x D20mm,Untitled,3^製本^ソフトカバー256ページ
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状 態 ( 状態ランクについて
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- A : 使用感が見られず、傷・汚れのない良好
- B : 使用感はあるが、傷・汚れのない比較的良好
- C : 経年並みの使用感や、傷・汚れがある
- D : 大きく目立ったダメージ・汚れが見られる
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