Fernand Léger - Painting in Space

2016年にケルンのルートヴィヒ美術館にて開催された展覧会「Painting in Space」に伴い刊行された、20世紀モダニズムを代表する画家・Fernand Léger（フェルナン・レジェ）の作品集。
建築における製図技法を下地としながら、従来の画家としての活動に留まらずに、絵画を壁・建築・公共空間への展開を目指した稀有な存在であるレジェは、20世紀前半から後期にかけて私邸や集合住宅、教会、船舶、万国博覧会場などで自身の作品を制作し、絵画を「その場の空気、建築、社会活動の内側」に位置づけようとしてきた。
本書はレジェが取り組んだプロジェクトを包括的に体系化した初の試みとなるもので、レジェの代表作のひとつである《Les Plongeurs（潜水夫たち）》（1942）を起点に、レジェが「絵画を壁から剥がしてキャンバスを超える」試みをいかに展開していったのかを解明。
レジェによる制作の変遷とその背景を辿ることができる。

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