BranD No.77 - The Right Kind of Wrong

ビジュアル・アートや広告にプロダクト、グラフィック、インテリア、建築などの優れた作品を紹介するとともに、それぞれに込められた意図や目的などを研究して顕在化させることで、コミュニケーション・デザインの新たな地平を切り拓くことを目標に掲げる香港発のマガジンシリーズ「BranD」。
第77号は、AIの発展で脅かされるデザインとイラストレーション業界の窮地を脱する一つの突破口として揺らぎや歪さによる不完全の美が宿るハンドドローイングに秘められた可能性に着目。
自由な線と色彩で遊び心に溢れた作品で人気を集めるイギリス・ロンドン在住のイラストレーター・Chris Harnan（クリス・ハーナン）を特別ゲストとして監修に迎えた特別号となっており、アナログとデジタルの両方を駆使するハーナンが実践しているイラストレーターにとってすぐに役立つ73の実用的なヒントを自身の作品とともに紹介。
読者はすぐに自身の創作過程にハーナンの手法を取り入れることができる。
さらに今号ではハーナンだけでなく、「the Most Beautiful Books from all over the World」や「Tokyo TDC」でも受賞歴のあるドイツ出身のグラフィックデザイナー・Hannes Drißner（ハンネス・ドリスナー）が編集とデザインを担う特別ゲストとして登場。
意図的にページ端の余白をなくしたり、文字をシルバーにして読者の読みやすさを無視したりと意図的に書籍デザインでタブーとされる行為を積極的に取り入れることで、ドリスナーは常識に囚われることなく時には大胆な賭けも必要であることを読者に対して自ら先導的に示している。

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