Re-pose

2024年4月から11月にかけてイタリア・ヴェネチアで開かれた第60回「ヴェネチア・ビエンナーレ」に日本代表として出品された美術家・毛利悠子の展覧会『COMPOSE』のステートメントやインタビュー、そして記録写真をまとめたドキュメントブック。
ここでは『COMPOSE』のアートディレクションにも携わったグラフィック・エディトリアルデザイナーの米山奈津子によるデザインで、写真家・久家靖秀が記録した設営中の様子と完成後のインスタレーションの記録写真の間に、展示のステートメントや国際誌に掲載されたキュレーターや学芸員による毛利悠子へのインタビュー内容などをまとめたテキストが挟み込まれており、それぞれの印刷紙の大きさが小・中・大と異なることで、表紙をめくると異なる横幅の冊子が三冊連なって見える珍しい造本設計が取り入れられている。
また、収録されているテキストの中には毛利悠子が「ヴェネチア・ビエンナーレ」への準備期間と今回の展示作品の着想について振り返った未公開エッセイも含まれており、同じく展示に際して刊行された『Compose — The Japanese Pavilion. 60th International Art Exhibition』とともに読み解くことで、より深く毛利悠子の作品とその背景について知ることができる。

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