spaces of readings, readings of spaces

本の装丁やグラフィックデザインを中心に、シュルレアリスムをはじめとした芸術、そして建築や都市計画の分野でも活躍したフランスのデザイナー・Pierre Faucheux（ピエール・フォシュー）の生涯とそのキャリアについて取り上げたモノグラフ。
本書は2018年にフランス国立グラフィック・センター（ル・シーニュ）で開催されたフォシューの展覧会の際に刊行されたパンフレットの内容を基に増補する形で制作された。
ここではフォシューのキャリアの中核を担ったフランスの出版社・Livre de Poche（リーヴル・ド・ポッシュ ）との協働と、そこで出会ったシュルレアリスム派の作家たちとの交流や、その後の1959年から1965年まで開催された「シュルレアリスム展」への貢献、さらに1967年にフランスの建築家で家具デザイナー・Charlotte Perriand（シャルロット・ペリアン）からの招待で参加した初の一般向けスキーリゾート「Les Arcs（レザルク）」の計画など、フォシューが携わった幅広いプロジェクトを大小を問わずに幅広く網羅。
一つの分野だけに固執することなく自身の興味関心に従って切り拓かれたフォシュー独自のキャリアを一覧することができる。

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