POLAROIDS

フランスの写真家・Romain Laprade（ロマン・ラプラード）が、インスタントカメラ・Polaloidを用いて、新型コロナウイルスの感染拡大による最初の外出制限（ロックダウン）が開始された2020年3月から5月にかけての春に自宅アパートの周辺で、そしてロックダウンが解除された夏にはフランスやイタリアへと足を運び撮影したものをまとめた一冊。
本書は2021年春にパリの老舗ギャラリーで書店でもある「Yvon Lambert」にて開催された展覧会に伴い刊行された。
ここでは部分的にニスを重ねたこだわりの印刷を採用することで実際のポラロイドフィルムに限りなく近い質感が再現されており、それぞれの作品はラプラード自身が構成を組み立てた2枚もしくは3枚の組で収録。
それぞれ単独した写真に関連性を見出して組で提示するラプラードの感覚には、かつて「Vogue Paris」や「Holiday」などの雑誌でグラフィックデザイナーとして活動していた時期に培われた造形やレイアウトに関する確かな知識や技術が息づいている。

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