ケの美

化粧品メーカー・オルビスが30周年を迎えたことを機に、ディレクターへグラフィックデザイナーの佐藤卓を迎えて、銀座の「ポーラ ミュージアム アネックス」で2017年11月から12月にかけて開催された展覧会「ケの美」の内容を一冊にまとめたもの。 ここでは特別な行事の日を「ハレ」、そして何気ない日常を「ケ」に位置付ける日本古来の考え方「ハレとケ」の中でも、毎日のように繰り返される日々の営み「ケ」に焦点が当てられており、料理研究家の土井善晴をはじめ、放送作家・脚本家の小山薫堂や、ファッションブランド「mina perhonen」の代表デザイナーである皆川明、そしてバンド「クラムボン」の歌と鍵盤を担当する原田郁子など、独自の感性を生かして様々な分野で活躍する多種多様な計14名の人々が登場し、それぞれが愛用している日用品とそれにまつわるストーリーを通して、何気ない日々に面白さを見出す秘訣が明らかにされている。 また佐藤卓とライターで編集者の橋本麻里が「日常の裏側で働くデザイン」と題して交わした対談の記録も合わせて収録。

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