そこ一里 #01/#02
嶋田篤人
故郷の千葉県・房総半島を舞台に、焦点距離50mmに時折55mmを挟みながら、同じフィルム、そして現像、プリントと、固定化された工程を繰り返して写真家・嶋田篤人が制作を続けるシリーズ『そこ一里』のうち、2022年と2024年に東京都目黒区のギャラリー「金柑画廊」にて開催した個展での展示作品を年次ごとに二部構成でまとめたもの。なお本書は印画紙への手焼きするならではの階調の豊さや粒子感はプリントでしか表現し得ないという考えから、写真集ではなく作品図録という位置付けになっている。
故郷の房総半島へ繰り返し旅をする。廻る時間とともに光が微妙に移りゆく。
草を踏みしめる私の意識もゆっくりと移りゆく。
レンズを通して静視するこの世界は、同じように見えても本当は少しずつ変わっていく。
そして目の前の光景が断片となる時、親しみ深い故郷がまるで遠い辺境のように立ち現れる。
その時沸き起こる心の震えを求め、私は"そこ一里"に化かされたように房総で写真を撮り続けている。
近いのに遠く、遠いのに近い。写真が意識を超え、世界の見え方が少しずつ変わっていく。
親しみ深くも余所余所しい郷愁に心を震わせ、私はまた新しく房総と出会っていけるのかもしれない。
いくら撮っても私には「まだ何か」という気がしてならない。
(房総で道のりを尋ねると「すぐそこだ」と答えるが、歩いてみると一里もあってなかなか到着しないことを、ことわざで"上総のそこ一里"と言う。)
TAG:嶋田 篤人,Self Published
2024年,新品,H182mm x W200mm x D8mm,Self Published,3^製本^ソフトカバー 78ページ
発行年 |
: |
発行年 |
状 態 |
: |
状 態 ( 状態ランクについて )
- A. 使用感が見られず、傷・汚れのない良好な状態です。
- B. 使用感はあるが、傷・汚れのない比較的良好な状態です。
- C. 経年並みの使用感や、傷・汚れがある状態です。
- D. 大きく目立ったダメージ・汚れが見られる状態です。
|
サイズ |
: |
サイズ |
出版社
|
: |
出版社 |
送 料 |
: |
送料についてはこちらをご覧ください
送料は日本郵便または、ヤマト運輸にてお送りいたします。一回のご注文合計金額が20,000円(税込)以上のお客様には全国送料無料でお届けいたします。詳しくはガイドページをご覧ください。
|