Typical World

高校生の時に画家と写真家の道を諦め、二番目に関心のあった心理学を大学で専攻。大学卒業後は経済の観点から世界を見るべく金融業界に進み、のちにIT業界へ。そしてかつて諦めた写真表現へと到達を果たした写真家・苅部太郎による作品集。
本作は画像生成AIがディープラーニング（深層学習）の手法で世界中の大量なデータを読み込んでいる一方で、開発された国や地域、さらに開発へと携わった人物の趣向などの影響によりある特定の世界観が増幅されて画像が生成されるという疑惑を確かめたもので、作者は画像生成AI・『Stable Diffusion』に「typical（典型的）」+〈大統領〉や〈食事〉、〈スニーカー〉といった普通名詞を組み合わせて画像生成を行った。本書ではこのs生成された画像を指示内容と合わせて収録しており、この画像生成AI・『Stable Diffusion』はある特定の国の色濃い影響を受けていることが読み進めていくと同時に明らかになっていく。

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