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1980年代 余話

森山大道

写真集専門の出版社である蒼穹舎の代表で編集者の大田通貴が1987年4月に写真集をつくるために初めて会った写真家・森山大道より渡された1000枚ほどのプリントの入った段ボール箱。その箱の中の束から選出された写真は、1987年に『仲治への旅』、そして1999年には『水の夢』として発表されたが、編集の際に気になったものの採用をしなかった写真に関しては未発表のまま手元で預かっていた。本書は森山大道による1980年代のプリントが日本にあまり残っていないことを知った大田通貴が、その預かっていたプリントを森山大道が幼少期と少年期を過ごしたゆかりのある島根県の県立美術館へと寄贈することを決めたのをきっかけに、約20年ぶりに改めて預かっていたプリントの束を見直して編集を行い生まれたもの。森山大道にとって80年代とは、1972年発表の『写真よさようなら』以降に家へと引きこもって薬物に依存する何も写真を撮れない〈スランプ〉に陥ったのちに少しづつ活力を取り戻していった時期。そうした時に森山大道は何が目に留まり、どのようにシャッターを切っていたのか。その痕跡を辿ることができる一冊。巻末には大田通貴自身による後記も収録。

TAG:森山大道,蒼穹舎

2022年,新品,H255mm x W226mm x D15mm,蒼穹舎,3^製本^ハードカバー72ページ,4^備考^限定700部
蒼穹舎ハードカバー72ページ

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