NEUTRAL COLORS 5

必要とする人々の元に十分行き届く発行部数に留めることで、余剰在庫の廃棄を前提としない、経済と資源の両側面で持続可能な経営状況の達成を目指して、印刷から製本、そして流通までを一貫して自社で行い、少人数ながらも「印刷製本所」と「出版社」、両方の機能を有する組織『NEUTRAL COLORS』が発行している雑誌の第5号。今号では、「伝わらないから伝えたい言語のふしぎ」と題して〈言語〉についての特集が組まれており、土地の固有性や個別の文化など「個」が持つ価値に焦点を当ててきた『NEUTRAL COLORS』ならではの視点で、手話や点字、ジェスチャーをはじめとして、活字だけでなく手書きの文字も取り入れるなど、様々な角度から〈言語〉についての考察が行われている。「グローバル化」と同時に「多文化共生」が叫ばれる一方で、互いを隔てる大きな存在になっている「言語の壁」をいかにして乗り越えていくか、その解決の糸口を身近な生活の中から探った一冊。

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