ことばを写す　鬼海弘雄対話集

写真家・鬼海弘雄と第一線で活躍する表現者である脚本家・山田太一に、建築家・青木茂や小説家・堀江敏幸、そして写真家・荒木経惟ら計8名が、異なる分野の垣根を超えて語った、自身の作品に関する内容や、人間観、そして作者の写真への思いなどを文字に起こして一冊にまとめた対話集。大学で哲学科を修了した作者ならではの核心や本質へと迫る問いから、異なる職種ながらもそれぞれが弛むことなく「表現」にその身を捧げてきた各人の「生き様」や「素顔」が明らかにされており、その中には「表現者」として人生を歩む中で直面する「困難」や「不安」といった要素と向き合い、乗り越えていくための助けとなる気付きが沢山散りばめられている。加えて作者撮り下ろしのそれぞれの対話者へと捧げられたポートレート作品も収録されており、浅草で市中の人々を写した『Persona』シリーズとは異なる作者の表現に触れることができる。

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