MAGNUM MAGNUM 増補改訂版

写真家の権利及び⾃由の保持と、独自の視点で世界を見つめ直すことを目的に、報道写真全盛の時代であった1947年にフランス・パリで設立された国際写真家集団「MAGNAM PHOTO」。設立当時はHenri Cartier-Bresson、George Rodger、Robert Capa、David Seymourの4名のみの所属会員であったが、入れ替わりと増員を経て、現在はAlec Sothなど計88名の会員が所属し、当初の目的を維持しながら活動が行われている。本書は『MAGNUM MAGNUM』（2007年）から15年を経て、設立から75周年を迎えることを記念して発行された700ページに及ぶ増補改訂版。改訂にあたって、前回同様に設立当初の「創設者4人がそれぞれ互いの写真を編集する」という共同プロセスに則って、88名の会員が「別の写真家による6つの作品を選んで批評し、選出した理由を説明する」という形態が採用されており、この編纂を経て前回の発行時から新たに加わった25名の写真家による作品も含んだ150枚以上の作品が追加された。「白黒フィルム」から「カラーフィルム」に、そして「デジタル」へと記録媒体は変わりつつも、その設立当初の目的を維持しながら地球上で起きる様々な事象を最前線で捉えてきた一団が紡いできた第二次世界大戦以降の世界の歴史を振り返ることができる一冊。

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