FRANÇOIS RISTORI

フランスのアートシーンで絵画の未来に関して広く議論されていた1970年代初頭以降において、青や赤、白などの色で彩られた六角形のような形のモチーフ「Trace-Forme」を発明したことで、美術史においてはフランスの戦後抽象化世代において重要な存在であると評価を得ているにも関わらず、その名が広く知られていないアーティスト Francois RistoriI に関する初の包括的な作品集。本書は2023年春にスイス・ジュネーブの「MAMCO」とパリの「ポンピドゥー・センター」で開催された展覧会に合わせて出版されたもので、「Trace-Forme」が生み出されるまでの背景とその後の発展に関してだけでなく、妻Renée Ristori へのインタビューを伴って、作者の生涯についても振り返りが行われている。また二会場での展覧会の開催に携わった美術評論家やキュレーターによる考察も収録されており、学術的な視点から作者の作品に関して深掘りすることができる内容。

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