HAPTIC 五感の覚醒

紙の専門商社・竹尾が主催となって1965年から継続的に開催している「TAKEO PAPER SHOW」は、時代を牽引するデザイナーとともに、「紙」という素材について様々な角度と視点から掘り下げ、その意味と価値を追求することで多様な職能や才能と交感するためのイベントである。 2004年のTAKEO PAPER SHOWのテーマは「HAPTICハプティック」。ハプティックとは「触覚的な」あるいは「触覚を喜ぶ」という意味で建築、プロダクト、グラフィック、インテリア、テキスタイルなどの諸分野のクリエイターに加え、伝統的な左官職人、科学技術ジャーナリストなども参加している。 テクノロジーが社会や経済を牽引するようになってから久しい中、テクノロジーではなく感覚の希求を起点としてものを作ること、つまり物作りのモチベーションを人間の感覚の側に置くというあり方も諸科学の進歩と同時に進化していいはずという考えが込められている。

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