SWITCH Vol.38 No.5 特集 追悼 ロバート・フランク［1924-2019］

スイスからの移民としてアメリカ社会を客観的に捉えた写真集『The Americans』を1958年に出版し、その後の写真史の流れを変えるほどの衝撃を与え、20世紀の写真界にその名を轟かせた写真家ロバート・フランク。そんな巨匠が2019年9月9日、94歳で逝去した報を受けてSWITCHは、過去に掲載したフランクが来日した際に写真家・繰上和美や荒木経惟らとともに行なった取材内容や、映画監督ジム・ジャームッシュによるインタビューを再編するとともに、日本でフランクの写真集を制作した邑元舎・元村和彦への取材記事に、フランク自身が制作した『私の手の詩』(1972年)の貴重なマケットを一部公開する記事を追加して、追悼特集を刊行した。この他にもフランクと親交のあった荒木経惟の元を俳優・仲野太賀が訪れた記事や、作家・戌井昭人が写真家・森山大道へとインタビューを行なった記事を掲載するなど、一冊のうちのほとんどが「写真」にまつわる内容で構築されており、読み応えのある内容が充実。

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