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木村伊兵衛 写真に生きる

木村伊兵衛

戦前・戦後と日本の写真界を牽引し、現在も新人写真家の登竜門と言える賞の名称となっている写真家・木村伊兵衛の没後50年の節目で発売された作品集。ドイツの飛行船グラーフ・ツェッペリン号が世界一周をする途中で日本に寄港した際に船長が携えていたライカを目にしてその小ささに衝撃を受けた作者は、その後「ライカ一台で家一軒が建つ」と言われるほど高価だった写真機を入手し、その持ち運びやすく、軽快な機動性を活かして東京の下町を中心にスナップショットの撮影を始め、同時期に創刊した雑誌『光画』に発表を行った。その後「ライカによる文芸家肖像写真展」をきっかけに知名度を上げた作者は「ライカの名手」としてその後沖縄や東北といった国内各地だけでなく、海を超えてヨーロッパや中国も訪れ、多くの作品を残した。本書には「秋田おばこ」を代表とする東北の農村を舞台に撮影された作品群はもちろん、1950年代当時に富士フイルムが開発したばかりのカラーポジフィルム50本を携えて撮影した往年のパリの街並みや、初期の作品も収録しており、生涯を写真に生きた写真家の人生の断片を垣間見ることができる。

TAG:木村伊兵衛,crevis

2024年,新品,H260mm x W185mm x D24mm,crevis,3^製本^ハードカバー240ページ

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