Interwoven

芸術と科学の境界にある新しい芸術活動分野「生命工学（バイオ・テクノロジー）」の先駆者であるオランダ・アムステルダムを拠点に活動を行うDiana Schererの作品集。植物学、生命工学、インスタレーション、テキスタイルからなる作品群は、人と自然環境の関係を探求する中で生まれており、インスタレーションでは植物文化と自然との境界を検証し、テキスタイルにおいては顕微鏡で拡大して見える葉脈や気孔、根といった神経生物学的な視点で捉え、制作を行っている。多岐に及ぶこれらの活動の中でも本書は8年に及ぶプロジェクト「Interwoven」の成果をまとめたもの。最終的な成果やアート作品に加え、バイオテクノロジーや研究に関しても取り上げてられており、「interwoven（織り合わされた、編み合わせた）」というタイトルの通り、作者という「織り機」によって編纂された、独自性溢れる一冊に仕上がっている。

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