みどりの王国

雑誌『ku:nel』の企画として掲載された写真家の戎康友と編集者・文筆家の鈴木るみこが英国の10箇所余りの庭園を訪ねた記事を再編集し新たな写真も追加して一冊にまとめた写真集。中には英国でもっとも美しい個人庭園とも称される庭「ウォラートン・オールドホール・ガーデン」も登場。庭の大小に関わらず家庭菜園や植栽を楽しむ人が多い英国では、美しい花を咲かせたり、植物を上手に育てられる人は生まれ持って神様から「green fingers（みどりの指）」を与えられていると言われ、多くの人から羨望の眼差しを向けられる。そんな天賦の才を持つ者たちによって手塩をかけて育てられた庭は美しい写真も相まって天国はこんなところだろうなと想像膨らむまさに「楽園」。これを見た人は紅茶を淹れてそれがいつしか冷めてしまうくらいまでに読み耽りたくなること間違いなしの一冊。

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