BERND & HILLA BECHER

欧州と米国の産業構造物の写真作品で知られるフォトグラファーデュオ、Bernd & Hilla Becherの作品集。本メトロポリタン美術館で開催された展覧会に伴い刊行されたもので、死後に出版された初の包括的なモノグラフとなる。
2人は50年以上にわたり、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、イギリス、アメリカの工業建築の写真を共同制作してきた。本書は給水塔、ガスタンク、溶鉱炉などを彫刻作品として表現した二人の代表作を一挙に紹介するほか、両代表作である「タイポロジー（類型学）」、初期のドローイング、単独写真、ノートやスケッチブック、日記からの抜粋を収録。制作過程、作品のコンセプト、写真家と脱工業化との関係、二人が残した遺産などについて新たな洞察を加えた一冊となっている。

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