c-site.4:距離

北京を拠点にグラフィックデザイン、リサーチ、出版を手がけるori.studioによる、ひとつのトピックを巡る学際的な対話を中心に物理的・抽象的に掘り下げ、典型的なインタビュアー/インタビュイーの関係から離れて、異質な「他者」同士の対等なやりとりに焦点を当てるc-site (c=conversation) 。4作目となる今作のテーマは「距離」。 10人の学際的な匿名の対話を流動的に、どのようにベースとなるテーマと明確な関係を保つことができるかを探っている。 本書の対話では、「距離」の一例として対話とテーマの関係性を生み出す境界線を作るために、参加者の身元はお互いに明かさず対話が終了した時点で初めて明かされている。 このダイナミズムは本書の形式にも表れており、 名前を記号化された10人の寄稿者が背中合わせで語るように、垂直と水平という対照的な方向性を持つ2つの部分が背中合わせに配置され、 物理的な境界線が両者を分ける構成になっている。

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