【再入荷】李禹煥

自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」を代表する世界的なアーティスト、李禹煥。東京・国立新美術館で開催された展覧会の公式図録となる。 李の作品は芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかける。それは世界のすべてが共時的に存在し、相互に関連しあっていることの証であり、その思想と実践は新型コロナウィルスの脅威に晒され、人間中心主義の世界観に変更を迫られる人々への危機を脱するための啓示に満ちた導きでもある。本書は「もの派」に至る前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた＜関係項＞シリーズ、そして静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作を中心に構成。また、過去の作品とともに新たな境地を示す新作も収録している。

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