CA.RA.MA.RU

鷹野隆大の初期作品シリーズ「カ・ラ・マ・ル」を収録した作品集。3年間にわたって複数のセッション、またはカメラのためのパフォーマンスで撮影された同シリーズは、舞踏ダンサーのグループに『からまる』を体現するように呼びかけてそれ以上の指示はせず、自分なりの方法を見出すことを任せたもの。
日本語の『からまる』は、英語の『entanglement』と同じように、文字通りの意味から感情移入の意味まで、複数の意味を持つが高野は、『k』を『c』に置き換え、中黒で4つの音素に分割して再構成することで言葉の速度を落とし、柔らかくし、同音の『からめる』のキャラメルのような滑らかな舌触りと甘みを持たせた。
マスキュリンやフェミニンなものを超越し、互いに絡み合うだけでなく、世界そのものと絡み合う、新しい身体の神話を提案している。


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