Lucian Freud

イギリスを代表する具象画家と称された現代絵画の巨匠、Lucian Freudを回顧する作品集。 作品は床やベッドに座っている、もしくは寝そべっている人物を題材に、厚い塗りと控えめな色使いという特徴を持ち、ヌード肖像画「眠る職業安定所の管理職員」が存命中に3360万ドルで落札されるなど多くの反響を呼んだ。 本書は20年間アシスタントを務め友人でもあったDavid Dawsonも関わることで、作品だけでなくFreud自身についての洞察を得られている。芸術家が想像し被写体に押し付けた美ではなく発見された美を信じて作品制作にあたっていたこと、友人や家族、恋人、隣人、そしてブックメーカーから銀行強盗まで気に入った容姿を持つ人々のポートレートを480点以上の図版で讃えた一冊。

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