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New Color Photographs from Mexico and California

Paul Outerbridge

アメリカ人フォトグラファー、ボール・アウターブリッジ(Paul Outerbridge)の作品集。
本書は、アメリカにおける初期カラー写真のパイオニアである作者の、これまで未発表もしくは未掲載であった作品を収録している。1930年代の作品、主にスタジオでヌードや静物写真を撮影したプリントがこれまで高く評価されており、そのプリント時に用いたカーブロ印画法(※註)の名手としてその地位を不動のものとした。1940年代後半から1950年代にかけて、作者はカメラを片手にスタジオから外の世界へ飛び出してカリフォルニアとメキシコ間の国境を行き来し、そこで出会った人々や場所を写真に収めた。エドワード・ウェストン(Edward Weston)、ポール・ストランド(Paul Strand)、アントン・ブルール(Anton Bruehl)、アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)など、先駆的にメキシコへ進出し大きな影響を残した写真家たちの伝統を受け継ぐように、作者は1949年製の黒いキャデラックで国境を越え南へ向かい、メキシコのバハ・カリフォルニア半島沿いの港町へ足繁く通った。大胆で明快に写し出すカラーリバーサルフィルム「コダクローム」を用いて撮影された作品群は、1950年代の一風変わった娯楽文化をあぶり出し、メキシコとカリフォルニアという2つの社会が混ざり合って現れる一つの確立した歴史の瞬間に迫るかのようである。様々な人種や職業の人々がそこには写されており、結婚式やプールサイド、撮影スポットなどに集う彼らの人間性、そして時にはその不条理さを描き出している。撮影された当時と変わらず今日も鮮やかで革新的に感じさせる作者の写真には、感嘆を誘うほど素晴らしいカラー写真の新たな芸術性を見せる作者の熟練の手腕が反映されている。また、作者の特徴的なスタイルと劇的な色使いは、四半世紀のちに同じように大胆な色使いを発展させようと試みた後継の写真家たちの到来を予言しているかのようである。写真史家、キュレーターのグラハム・ハウ(Graham Howe)が紹介文を、序文とエッセイをキュレーターであるウィリアム・A. ユーイング(William A. Ewing)とフィリップ・プロジャー(Phillip Prodger)が寄せている。

※註 カラーフィルムがまだ市販されていない時代に用いられた印画法。非常に手間と時間、費用が必要な方法であるが、色の再現性や描写に優れている。カーブロという名称は「カーボン」「ブロマイド」から由来。

2009年,新品,H325mm × W318mm × D15mm,NAZRAELI PRESS,3^製本^ハードカバー 88ページ

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