カムイミンタラ

JR東日本やサントリーといった企業の広告写真を中心に、プロダクトデザイナーである深澤 直人とともに写真を通してデザインに関わるなど幅広い分野で活躍をしている写真家 藤井 保による写真集。
書籍名である『カムイミンタラ』はアイヌ語で「神・熊（カムイ）」+「庭・外の草が生えていない所（ミンタラ）」で「神々の遊ぶ庭」と訳すことができる言葉。
本書には八ヶ岳や白馬岳、八甲田山といった雪山や、活火山である雲仙岳に加えて、小滝川などの日本各地に点在している大地の美しさと厳しさを同時に感じ、目には見えずとも神の存在をそこはかとなく覚える場所で撮影された写真が収録されており、都会に暮らしているといつしか忘れてしまう自然に対する畏怖の念を思い返させてくれる。
装丁は広告の場面で度々協働してきたアートディレクターの副田高行によるもの。

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