Japanese Design Since 1945

日本が終戦を迎えた1945年以降から現在に至るまでの約70年間で生み出された幅広い分野の優れたプロダクトを、それぞれの特徴や手がけたデザイナーのプロフィール、さらにヨーロッパやアメリカといった諸外国との関連性にも着目して包括的にまとめた資料集。
幅広い気候に分布している日本では、柳や葦といった植物繊維に、欅や橅といった木材資源が豊富な上に、火山帯でもあることで鉄や銅といった鉱物資源にも恵まれたことから、各地で様々な天然素材を用いた機能的かつ造形的にも優れた様々な伝統工芸品が生み出されてきた。
本書ではこの伝統工芸品で培った技術を基にその発展として生み出された製品のほか、プラスチックやポリカーボネートといった戦後新たに開発された新素材を用いた製品など家具や食器、家電に自動車と広範な分野にわたる数100以上の優れたプロダクトと、その周辺に位置するパッケージングやグラフィックデザインの作品を収録。
「MoMA（ニューヨーク近代美術館）」の永久収蔵品に選出されている名作をはじめ、知られざる優れたデザインの存在にも着目されているほか、それぞれのデザインを手がけた柳宗理や秋岡芳夫、亀倉雄策に田中一光といった戦後日本のデザインを牽引した人物をはじめ、深澤直人や吉岡徳仁、佐藤オオキといった現代で活躍する人物まで70名以上のプロフィールを合わせて掲載。
さらに一部のデザイナーについては、本人や同僚、さらに家族などへのインタビュー内容も含まれており、日本における戦後デザインに関する情報が幅広く網羅されている。

TAG：Naomi Pollock,Masaaki Kanai,Thames & Hudson