エドワード・ホッパー作品集

アメリカにおける視覚文化についての研究に取り組む研究者・江崎聡子が、1920年代から60年代にかけてニューヨークを拠点に活動した近代アメリカの画家・Edward Hopper（エドワード・ホッパー）の作品約100点について解説付きで取り上げた作品集。
ここでは当時のアメリカの美術界の動向について触れながらホッパーの作品の位置付けを明らかにするとともに、表紙にも採用されている1942年に発表された代表作『Nighthawks』から知る人ぞ知る作品まで幅広く<鉄道>や<自動車旅行>、<都市の女たち>とカテゴリー別に取り上げているほか、<構図>や<筆致>といった作品を形作る要素についても着目。
作品ばかりが一人歩きして作者自身について関心が寄せられることが少なく、その作品についても「孤独」や「疎外」といった言葉で表現されることが多い中、本書では作品と人物像について視覚の観点から丹念に描かれており、新たな観点からホッパーの魅力に触れることができる。

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