Azimuts #56 – Se permettre l'écrit

フランスの芸術学校『 École supérieure d'art et design de Saint-Étienne 』の大学院プログラムで学ぶ学生研究者が1991年に設立したデザイン研究ジャーナル『Azimuts』の第56号では、デザイン実践における執筆の問題について特集。フランスにおいては学校で文章の書き方を学ぶことが重要視されており、文章をうまく書けることは学業における成功を得る「鍵」となる存在に位置付けられている。そのため構文や文法を学んで正しい文章を書いて、話せるように訓練を受ける教育課程が幼少期から組まれている。そうして学ぶことで正しい文章を書いて話せる人が多い一方で、フランスの哲学者「ロラン・バルト」を代表とした癖や味のある個性的な文章を書ける人が発生しにくいという弊害も生じている。そこで本誌では小説作品や修辞法といった技法、さらにオペラなどの劇作品の脚本など一癖も二癖もある古今東西の様々な表現技法を掲載。オリジナリティに溢れる生き生きとした文章を生み出せる手助けとなることが目指されている。

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